TRENDIA CLASSIC
英雄論
山路愛山
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金色人種に、破天荒なる国会は、三百議員を以て、其開会を祝さんとて、今や仕度最中なり、私権を確定し、栄誉、財産、自由に向て担保を与ふべき民法は、漸く完全に歩みつゝあり、交通の女王たる鉄道は何れの津々浦々にも、幾千の旅客を負ふて、殆んど昼夜を休めざる也、日本の文明は真個に世界を驚殺せりと云べし、三十年前、亜米利加のペルリが、数発の砲声を以て、江戸城中を混雑せしめたる当時と今日とを並べ見るの利益を有する人々には我文明の勢、猶飛瀑千丈、直下して障礙なきに似たる者あらんか、東西古今文明の急進勇歩、我国の如きもの何処に在る。
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