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TORENDIA

飯田の町に寄す

本文約260字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

山と水に恵まれ、貧富の差はあれど誰もが詩と哲学を持つという飯田の町の美しさを讃え、新しい時代にあってもその心をこそ豊かに装ってほしいと願う、岸田國士の詩。

岸田國士

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🎧 飯田の町に寄す / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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飯田   美しき町

山ちかく 水にのぞみ

空あかるく風にほやかなる町

飯田   静かなる町

人みな  言葉やわらかに

物音   ちまたにたゝず

粛然として古城の如く丘にたつ町

飯田   ゆたかなる町

財に貧富あれども

身に貴賤ありとおぼへず

一什一器かりそめになく

老若男女、みなそれぞれの詩と哲学とをもつ町

飯田   ゆかしき町

家々みな奥深きものをつゝみ

ひとびと 礼にあつく

軒さび  瓦ふり

壁しろじろと小鳥の影をうつす町

飯田   天竜と赤石の娘

おんみ さかしくみめよく育ちたれど

いま 新しき時代に生きんとす

よそほひはかたちにあらず

美しく  静かに

ゆかしく 豊かに

おんみの心をこそ 新しくよそほひたまへ

完

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