本文へ移動
TORENDIA

或る日の動物園

本文約220字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

岸田國士

速度
🎧 或る日の動物園 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 1

鷲がその威風に似ず、低脳らしい金属性の声をたてた。

支那の聖人に似てゐる駱駝が、唇をふるはせながら子供にせんべいを貰つてゐる。彼女は、それを見て、やつぱり日向ぼつこをしてゐるときが一番好きだと云つた。

火食鳥は神主。駝鳥は DEMI-MONDAINE のなれの果て。

「さけい」といふ鳥の前で、彼女はまた、「農民ね」と呟いた。

眠つてゐる獅子の檻に近く、長髪の男が、しきりに、「怒れる獅子の図」を描いてゐた。

なまめかしきは黒豹。

熊と川獺は友だちにもちたくない。

完

岸田國士の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本