TORENDIA
僕の国
スチーブンスン
TORENDIA
僕の国
本文約320字 ・ 読了時間 約1分
あらすじ(AIが作成しました)
泉のそばの小さな窪みを、自分だけの海や山、王国に見立てて遊ぶ子どもの空想と、母に呼ばれて我に返る瞬間を描く、スティーブンソンの童謡。
速度
🎧 僕の国 / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ
💰 この本を応援する(投げ銭)
1 / 1
光つて泉の湧くそばに
僕の小さな窪がある。
僕の丈ほどふかくない。
はりえにしだなど生えてゐる。
夏には夏の花が咲く。
黄つぽい花や赤い花。
泉を僕は海と呼ぶ
あたりの丘を山と呼ぶ。
そんなに僕は小いのだ。
僕はつくつた舩や町。
僕はさがした洞や穴。
洞や穴には名をつけた。
あたりのものは僕のもの、
頭の上の雀でも、
泉の中の小ばやでも。
ここでは僕は王様だ。
僕は蜂どもうたはせる。
僕は燕をあそばせる。
ここより広い海はない。
ここより大きな原はない。
僕よりほかに王はない。
けれど日暮が来た時に、
母さんの声が呼びに来た。
「坊やお帰りごはんだよ。」
窪よさよなら僕のくぼ。
泉さよなら、よい水よ。
花もさよなら僕の花。
そしてお家にきて見れば、
何て大きな乳母だらう。
何て冷い部屋だろう。
完