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TORENDIA

明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説

本文約5,400字 ・ 読了時間 約11分

あらすじ(AIが作成しました)

明治三十一年三月、三田演説会において行われた演説である。自国の尊厳を主張する自尊自大は愛国心の表れとして肯定しつつ、国際関係においては他国もまた尊いとする自尊尊他の大義が不可欠であると論じる。他国を卑しめる空威張りは自らを辱める行為であると指摘し、日本が排外主義に陥ることの危険性を説く。そして、慶應義塾の学生に対し、軽挙妄動を慎み、真の文明国としての地位を築くために深い思慮と研鑽を求める。

福澤諭吉

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🎧 明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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自尊自大と云ふことは固より惡いことはない。こりや人情の自然で、即ち愛國心の命ずる所であるから、或は小供などには殊更らに之を勸めるも宜しい、又勸めなければならぬであらう。譬へば英吉利で學校の小供に地理を教へる、所で英吉利の彼の島を露西亞や亞米利加の領分に比すれば如何にも小さくて何だか風が惡いと云ふところからして、別段に地圖を拵えて殊更らに自分の國を大きく書いて小供に教へて居ると云ふことがありました。その位のもので、隨分自尊自大と云ふことは甚だ宜しい事であるから遣るが宜しい。

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