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TORENDIA

幕末維新懐古談

本文約8,200字 ・ 読了時間 約17分

あらすじ(AIが作成しました)

東京美術学校への奉職を機に高村光雲は弟子の育成に注力する。地方から上京した米原雲海は、ひたむきな努力と彫刻への熱心さで腕を上げ、後の木彫界で活躍する。また、彫刻家としての探求心から光雲は石彫にも着目し、後藤貞行の紹介で俵光石を指導する。本作は、個性豊かな弟子たちとの交流や、自らの彫刻に対する真摯な姿勢を通じ、近代日本彫刻の発展を支えた師弟関係の記録を綴るものである。

高村光雲

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さて、谷中(茶屋町)時代になって俄に弟子が殖えました。

これは私がもはや浪人しておらんからで、東京美術学校へ奉職して、どうやら米櫃には心配がなくなったからであります。そこで私はこの際奮発して出来得る限り弟子の養成に取り掛かろうと思いました。それに私の名が、ずっと社会的に現われて参って時々新聞などに私の作品の評判なども紹介される処から、地方にも名が謳われるようになって来ていました。

谷中に来て第一に弟子にしてくれといって訪ねて来た人は米原雲海氏でありました。

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