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TORENDIA

手紙

本文約630字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

五月五日、坂本龍馬が三吉慎蔵へ宛てた手紙。同志たちの出崎の志や修行への決意、そして紀土の情勢と国を開くための各自の役割について綴る。また、梶山鼎介の学問に対する真摯な姿勢と、彼が仲間と共に志を果たすことへの期待を記し、互いの命を賭した戦国のような状況下での覚悟と友情が克明に描かれる。本書は、幕末の動乱期における志士たちの緊迫した交流と、日本の行く末を見据えた彼らの熱い対話の記録である。

坂本龍馬

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🎧 手紙 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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此度の御志の程、士官の者共に申聞候所、一同なんだおはらい難レ有がりおり申候。再拝。

拝啓。

昨日御申聞被レ遣候事共、実に生前一大幸、言語を以て不レ可レ謝御事ニ御座候。然ニ先日此地を上方に発る時ニ福田扇馬殿、印藤猪、荻野隣、羽仁常諸兄御出崎被レ成、土人の名を以御修行被レ成度御事ニ付、御やく束仕候所、不レ計此度の危難、又此度も上件の諸兄に御面会仕候所、諸君皆云、何分出崎の志が達度との御事ナリ。

夫で小弟が曰ク、私し出崎の上ハ此度の紀土の論がどふかた付申かも不レ被レ計、故に小弟が命も又不レ被レ計、されども国を開らくの道ハ、戦するものハ戦ひ、修行するものは修行し、商法ハ商法で名かへり見ずやらねバ相不レ成事故、小弟出崎の上ハ諸生の稽古致す所だけハしておき候まゝ、御稽古ハでき候べしと申けれバ、諸君云、万一の時ハどふなりても宜しく候間との御事ニ候間、御聞取可レ被レ遣候。猶、御考可レ被レ遣候。私は諸君の出崎、戦国のさまハ此よふなものでもあろふかと存候てずいぶんおもしろふ存候。別ニ申上候事在レ之候。梶山鼎介兄是ハ去年頃よりも御出崎の御事、小弟も御咄し合致し在レ之候。此人の論ハ兼而通常人の形斗西洋を学ぶ所でハこれなく、ほんとふに彼が学文道にいり、其上是非を論じ申度との御論、いやしくも論ぜざる所、小弟ニハ誠におもしろく奉レ存候。上件四人の兄たち御出しニ相成れバ、此人も御出わどふであろふと、私よりも希ふ所ニて御座候。稽拝首。

五月五日龍馬 三慎大兄 三吉慎蔵様 左右直柔

完

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