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TORENDIA

予が本年発表せる創作に就いて

本文約330字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

今年発表した作品の少なさと、「気持」に囚われて書きすぎてしまう自身の癖を反省しながら、批評家たちの指摘にも触れる牧野信一の創作回顧。

牧野信一

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🎧 予が本年発表せる創作に就いて / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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今年は、ほんの短いものまで数へて四篇位ひしか発表しなかつた。書いたのも略同様だつた。「気持」に囚はれて、ついそれをあくどくして了ふのがいけない。様々な意味で努力の足りなかつたことを痛感する。「妄想患者」といふのは今迄書いたものゝうちでも一番長いものだから、いつも繰り返す失敗を可成り注意したつもりだが感じた。だが割合に少なかつたとは思つてゐる。これに就いて見た批評は武林、古賀、武藤、木内、下村の諸氏だつたが、どれにも別段不快はなかつた。武藤君の言葉のうちに、主人公以外の人物が描けてゐないといふのがあつたが、それは斯する処があつてさうしたのだが、さう云はれるのも無理もなかつたと思ふ。決して不快も不満も感じたわけではなかつた。――とにかく自分は努力が足りなかつた。

完

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