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TORENDIA

運勢

本文約280字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

大根を掘り、地主の倉に種を蒔き続ける百姓の節くれ立った手と、町工場で働く弟の朝焼けの便りとを対比させながら、貧しい暮らしの中の希望を詠む波立一の詩。

波立一

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🎧 運勢 / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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腰を下して

膝かぶに

のっけた掌

俺らの運勢をみろ

ごつごつの節くれ奴

大根 ごっそりひきぬいて

町さ うんとこ運んでも

伜の

雑記帳と読本は軽いもんだ

なあ女房

いくら人参が好物だって

堪えて呉ろよ

鎮守の店に借があるだぞ

役場の赤紙も溜ってるだ

ごつごつの節くれ奴!

一生

運勢だとあきらめて

地主の倉に

種を蒔いているだか

一体?

俺らの収穫はいつの秋だ

夜の星 鋤を洗って

朝の星 鎌を掴んで

ごすごす研いでると

冴えた刃先に真赤な空映

ほう 朝焼だ!

町の工場の弟が

朝陽をいっぱい浴びながら

帽子をふりふりやってくる

待ってたぞ

便りは何だ

鎌をぎっしり握るんだ

ごつごつの節くれ奴!

(『戦旗』一九二八年十一月号に発表)

完

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