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TORENDIA

文庫版「芸術の円光」覚書

本文約300字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

詩論集『芸術の円光』の文庫版刊行にあたり、初版の装丁や内容を振り返りながら、性格の異なる二篇を割愛した経緯を記す覚書。

北原白秋

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「芸術の円光」は昭和二年三月、アルスより刊行された。詩論集として、わたくしの「詩と音楽」時代を代表するものである。

初版は四六判本文五百三十頁、その装幀は自身の考案になつて、漆黒の、独逸製カンヴアス・クロースに、フアブル昆虫記の中から選んだ蜜蜂図を金押ししたものである。たゞ題字の類のみはすべて恩地孝四郎画伯を煩した。

内容については、すでに初版の後記に述べたごとくであるが、この文庫版に於ては、最後の章「山荘より」竝に「山荘主人手記」の二篇を割愛した。一は雑誌「詩と音楽」の鵞ペンであり、一は大震災前後の手記であつて、詩論集としてはいさゝかこれと趣きを異にしてゐるからである。

昭和十三年二月十一日 白秋

完

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