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TORENDIA

鈍走記

本文約790字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

人間という宿命を背負い、不器用ながらも生を全うしようとする一人の男の姿を綴る。戦争や社会の不条理、そして人間の弱さや醜さに対する鋭い批評を交えながら、計算ぬきで生きることの重要性を説く。日常の断片的な風景や言葉の裏側にある真実をすくい上げ、自らを「鈍走者」と称する著者が、時代に抗うかのようにひたむきに生き抜く決意を描き出す。生ある限り、ただひたすらに走り続けるという生の根源的な情熱を情熱的に吐露する一冊である。

竹内浩三

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🎧 鈍走記 / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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生まれてきたから、死ぬまで生きてやるのだ。

ただそれだけだ。

*

日本語は正確に発音しよう。白ければシロイと。

*

ピリオド、カンマ、クエッションマーク。

でも、妥協はいやだ。

*

小さな銅像が、蝶々とあそんでいる。彼は、この漁業町の先覚者であった。

*

四角形、六角形。

そのていたらくをみよ。

*

バクダンを持って歩いていた。

生活を分数にしていた。

*

恥をかいて、その上塗りまでしたら、輝きだした。

*

おれは、機関車の不器用なバク進ぶりが好きだ。

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もし、軍人がゴウマンでなかったら、自殺する。

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目から鼻へ、知恵がぬけていた。

*

みんながみんな勝つことをのぞんだので、負けることが余りに余った。それをことごとく拾い集めた奴がいて、ツウ・テン・ジャックの計算のように、プラス・マイナスが逆になった。

*

××は、×の豪華版である。

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××しなくても、××はできる。

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哲学は、論理の無用であることの証明に役立つ。

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女はバカな奴で、自分と同じ程度の男しか理解できない。しようとしない。

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今は、詩人の出るマクではない。ただし、マスク・ドラマなら、その限りにあらず。

*

「私の純情をもてあそばれたのです」女が言うと、もっともらしく聞こえるが、男が言うと、フヌケダマにみえる。

*

注釈をしながら生きていたら、注釈すること自身が生活になった。小説家。

*

批評家に。批評するヒマがあるなら創作してくれ。

*

子供は、注釈なしで憎い者を憎み、したいことをする。だから、好きだ。

*

おれはずるい男なので、だれからもずるい男と言われぬよう極力気をくばった。

*

おれは、人間という宿命みたいなものをかついで鈍走する。すでに、スタアトはきられた。

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どちらかが計算をはじめたら、恋愛はおしまいである。計算ぬきで人を愛することのできない奴は、生きる資格がない。

*

いみじくもこの世に生まれたれば、われいみじくも生きん。生あるかぎり、ひたぶるに鈍走せん。にぶはしりせん。

完

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