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TORENDIA

白鳥

本文約300字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

厚い氷に閉ざされ飛び立てぬ白鳥の姿に、歌うべき時に歌わなかった悔いと、栄光を失った身の苦悩を重ねる、マラルメの象徴詩。

ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme

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🎧 白鳥 / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

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純潔にして生氣あり、はた美はしき「けふ」の日よ、

勢猛き鼓翼の一搏に碎き裂くべきか、

かの無慈悲なる湖水の厚氷、

飛び去りえざりける羽影の透きて見ゆるその厚氷を。

この時、白鳥は過ぎし日をおもひめぐらしぬ。

さしも榮多かりしわが世のなれる果の身は、

今こゝを脱れむ術も無し、まことの命ある天上のことわざを

歌はざりし咎か、實なき冬の日にも愁は照りしかど。

かつて、みそらの榮を忘じたる科によりて、

永く負されたる白妙の苦悶より白鳥の

頸は脱れつべし、地、その翼を放たじ。

徒にその清き光をこゝに託したる影ばかりの身よ、

已むなくて、白眼に世を見下げたる冷き夢の中に住して、

益も無き流竄の日に白鳥はたゞ侮蔑の衣を纏ふ。

完

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