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TORENDIA

東方の窓辺にて

本文約370字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

病を得て間借りする農家の二階から、箱根の山並みと移ろう朝焼け・夕焼けを眺めながら、健康への渇望と、同志たちへの信頼のうちに燃える希望を詠む今野大力の詩。

今野大力

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🎧 東方の窓辺にて / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

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私のいる家の東方に窓があった

私は農家の二階に間借りして幾十日かを過す身であった

私は自分の起居に不自由の身をそこに運び、

ひたすら、健康の日を恋していたのである、

かがやく健康の美しさは私の希望であった

私は東方に追憶の瞬間を持つ

私の室の東方の窓はそこへの視野を展開している

ハコネの連山は眺望の彼方にある

山脈の起伏は無言に昨日も今日も変りはないが

ただ風に送られる雲の往来と空色の変化とを発見する、

雲の彼方

橙色の空の下

朝となれば朝焼け

夕べとなれば夕焼け

真紅に輝く折々の熱情は

私の病める身になおも燃えんとする

私は今東方の窓辺に佇む

私は一人の妻を想うのみであろうか、

私はただ昨日の日にきれいな煙を吐きかけるのみであろうか

私の胸には

決してたゆることなき未来への希望が

決して消えることなき新らしき日本の姿が

この窓を通し

多くの同志への信頼の中に燃えつつあるを発見する

完

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