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TORENDIA

明治文明史上に於ける福沢翁

本文約6,700字 ・ 読了時間 約14分

あらすじ(AIが作成しました)

慶應義塾五十年の祭典において大隈重信が講演し、福沢諭吉の生涯と功績を論じる。幕末から明治維新の激動期、攘夷の嵐や貧困、周囲からの圧迫の中で、福沢は欧米文明の導入と啓蒙に邁進した。特に日本の旧来の道徳を根底から破壊し、新たな思想を切り拓いた破壊的運動にその真価を見出す。講演は、福沢の精神が慶應義塾という団体に宿り、今後も国家の発展に寄与し続けることを確信し、その功績と永久的な影響力を讃える内容となっている。

大隈重信

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塾長、閣下、諸君、今日は慶應義塾五十年の祭典にご案内を受けまして祝辞を述ぶることは私にとって最も光栄、且つ最も興味を感ずる次第である(拍手)。既にただいままで福沢〔諭吉〕先生に対する種々の御話は、先生の薫陶を受けられた尾崎君に依て、ほとんど遺憾なく説明されたのであります。私の言わんとすることも大部分は既に言い尽されたのであります。しかしながらまだ残っている事がある。最も必要な事が残っている。これは私が福沢先生の友人とし――友人といえば少しく鳴滸がましいようでありますが、最も畏敬するところの先輩とし、ほとんど三十五年間の深い交わりのあった関係からして、ただいま御話しにならぬその以外の、最も必要なる事をこの席に於て述ぶることは、最もこの紀念祭に肝要であると信ずるのであります。

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