本文へ移動
TORENDIA

東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ

本文約6,800字 ・ 読了時間 約14分

あらすじ(AIが作成しました)

日本は地理的環境から生存競争が少なく、旧来の文明は単純であった。欧州文明の輸入は軍事上の必要から始まり、蘭学の研究を通じて新たな知識を得て自覚が芽生える。本書は、東西の文明を調和させ、欧米の長所を取り入れて日本の短所を補うことの重要性を論じる。国民が専門的な学問を学び、努力を継続することで、文明を発展させ富強な国家を築くという著者の信念と、翻訳事業の必要性が示されている。

大隈重信

速度
🎧 東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 11

およそ他の物に触れて初めて競争なるものが生ずる。競争なければ進歩はない。即ち人間は安逸にして自己の生存を妨ぐるものに接せざれば、その働き、その活動力歇んで進歩することが出来ない。古代民族の勃興を見るに、一としてこの原理原則に従わざるものはなかった。遊牧の民族は子孫の益々多きを加うるに従って、従来の狭小なる土地に生活し十分に食を充たすことを得ずして、草原に走って行った。而して此処に他の民族と生存競争をなして、生活の基礎を定め、続いて生存上の進歩発達を促すに至った。

大隈重信の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本