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TORENDIA

川端茅舎句集

本文約400字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

病苦と闘いながらそれを人に訴えぬ川端茅舎の生き方を讃え、露や鳶、蝸牛にまで生命を見出すその句を、飛び散る露の玉のようだと評する高浜虚子の序文。

高浜虚子

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🎧 川端茅舎句集 / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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茅舎句集が出るといふ話をきいた時分に、私は非常に嬉しく思つた。親しい俳友の句集が出るといふ事は誰の句集であつても喜ばしいことに思へるのであるけれども、わけても茅舎句集の出るといふことを聞いた時は最も喜びを感じたのである。それはどうしてであるかといふ事は自分でもはつきり判らない。

茅舎君は嘗ても言つたやうに、常にその病苦と闘つて居ながら少しもその病苦を人に訴へない人である。生きんが為の一念の力は、天柱地軸と共に、よく天を支へ地を支へ茅舎君の生命をも支へ得る測り知られぬ大きな力である。

茅舎君は真勇の人であると思ふ。自分の信ずるところによつて急がず騒がず行動してをる。

茅舎君は雲や露や石などに生命を見出すばかりでなく、鳶や蝸牛などにも人性を見出す人である。

露の句を巻頭にして爰に収録されてゐる句は悉く飛び散る露の真玉の相触れて鳴るやうな句許りである。

昭和九年九月十一日 ホトトギス発行所 高浜虚子

完

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