TRENDIA CLASSIC
川端茅舎句集
高浜虚子
1 / 1
茅舎句集が出るといふ話をきいた時分に、私は非常に嬉しく思つた。親しい俳友の句集が出るといふ事は誰の句集であつても喜ばしいことに思へるのであるけれども、わけても茅舎句集の出るといふことを聞いた時は最も喜びを感じたのである。それはどうしてであるかといふ事は自分でもはつきり判らない。
茅舎君は嘗ても言つたやうに、常にその病苦と闘つて居ながら少しもその病苦を人に訴へない人である。生きんが為の一念の力は、天柱地軸と共に、よく天を支へ地を支へ茅舎君の生命をも支へ得る測り知られぬ大きな力である。
茅舎君は真勇の人であると思ふ。自分の信ずるところによつて急がず騒がず行動してをる。
茅舎君は雲や露や石などに生命を見出すばかりでなく、鳶や蝸牛などにも人性を見出す人である。
露の句を巻頭にして爰に収録されてゐる句は悉く飛び散る露の真玉の相触れて鳴るやうな句許りである。
昭和九年九月十一日 ホトトギス発行所 高浜虚子
高浜虚子の他の作品
TRENDIA CLASSIC
斑鳩物語
高浜虚子
斑鳩物語
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
五百句
高浜虚子
五百句
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
七百五十句
高浜虚子
七百五十句
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
五百五十句
高浜虚子
五百五十句
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
落葉降る下にて
高浜虚子
落葉降る下にて
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
子規居士と余
高浜虚子
子規居士と余
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
進むべき俳句の
道
高浜虚子
進むべき俳句の道
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
椿子物語
高浜虚子
椿子物語
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
漱石氏と私
高浜虚子
漱石氏と私
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
俳句とはどんな
ものか
高浜虚子
俳句とはどんなものか
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
俳句はかく解し
かく味う
高浜虚子
俳句はかく解しかく味う
高浜虚子
TRENDIA CLASSIC
俳句の作りよう
高浜虚子
俳句の作りよう
高浜虚子