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TORENDIA

映画『新・平家物語』

本文約310字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

清盛が僧兵の神輿に矢を射込むクライマックス場面の撮影について、日吉神社を祇園に見立てた舞台づくりや、演出上の工夫を語る、溝口健二の映画製作エッセイ。

溝口健二

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清盛が、叡山の僧兵にかつがれた神輿に、矢を射込む場面を、撮影しているところだ。祇園神社の楼門を押し出す行列をさえぎり、清盛が立ちはだかっている。楼門の朱色は、祇園のもののように見えるが、そうではなく、叡山の東ふもとにある坂本の日吉神社である。時代色やふんいきの関係から日吉神社を祇園神社に見立てたが、効果はあったようだ。

ここは、この映画のいわゆるクライマックスなので、リズムを強く高く盛り上げるのに苦労した。清盛が堂々たる英雄振りを発揮するのだが、見た目の勇ましさだけでは、主題からはずれる。仕上げた上でないと分らないが、清盛の無形のきはくが、僧兵たちの武力を、圧倒するように、演出したつもりである。(映画監督)

完

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