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TORENDIA

四月の夜

本文約260字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

中野鈴子

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🎧 四月の夜 / 朗読音声: VOICEVOX:波音リツ

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油気を食べてはいけない

アルコールはなめてもいけない

つかれることはいけない

あんまり話もつづけられない

あんまり本もよみつづけられない

手紙を書くことは

返事を要求することになるので手紙も書けない

それで

郵便もこない

役場の税金

村の盛金

寄附の金らは

一反の田圃から五俵の純益あるものとして割り出されている

田圃一反から 米七俵実る

雇人の賃金一反につき 米二俵半

肥料代一反につき 米半俵

税金のたぐい一反につき 米三斗

そうして

いまは四月の夜

外は日が流れ

花が白く浮いている

遠くを走る旅行者の汽車の音が聞こえて来る

わたしは 寝返りを打って

自分の呼吸をたしかめる

完

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