TRENDIA CLASSIC
ふたりのおばさ
ん
室生犀星
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一 カニと機械
子どものくせにどうしてタカダのおばさんの家に、たびたび遊びに行ったかといえば、それはおばさんが話しぶりもやさしく子どものいやがるようなことをいわないからであった。子どものいやがることをいうおばさんは、いつもきまって意見がましくつべこべとしかるような調子で物をいうからである。タカダのおばさんの家はダイクさんだった。ダイクさんだったから坂の上に家を建てて住んでいたが、その家は妙な家で、坂の上であるから二階が普通の家のように、道路からすぐはいられる土間になっていたが、中にはいると階下が崖をえぐり抜いてできあがっていた。ちょっと見ると、ヒラヤであるが、実際は二階であった。
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