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TORENDIA

家庭裁判

本文約410字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

「女賢しゅうして牛売りそこね」という諺を逆手にとり、小賢しい男たちの政治が戦争で国を滅ぼしたと説き、女性こそ正しい代表を選ぶ賢さを持とうと呼びかける宮本百合子の時評。

宮本百合子

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🎧 家庭裁判 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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(被告)

女慧しゅうして牛売りそこね

(判決)

こういった諺はみんな男が作ったものなんです、そしてまた女をこんな風にした社会を作ったのも男達なんです、ですけど「女の賢さはほんとうのものじゃない、小ざかしくて失敗や損ばかりする」といった男たちはほんとうに賢かったでしょうか、小慧しい男たちが政治や軍事を自由にし女も含めた国民の大部分がその小慧しさにたぶらかされていたためにとうとう牛どころか戦争に敗ける所まで国を滅茶苦茶にしてしまったんです。

戦争に敗けて国民が生活の苦しさにあえいでいる時、賢いと自負している男達の中にはまだまだ小慧しい小細工を弄し政治界等に勢力を張ろうと懸命になっているものがありますが、今こそ女の人はほんとうに賢くなり正しく立派な自分達のための代表者を選び出さなくちゃなりませんよ。

小慧しくよそおった社会的な地位や名声に目を眩まされて牛を売りそこねないよう、諺の汚名をそそぐように勉強しましょう。

〔一九四六年一月〕

完

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