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TORENDIA

平野義太郎宛書簡

本文約480字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

自然科学史の原稿執筆者の政治的立場に懸念を示し、全面的な書き改めか徹底修正が必要だと訴えるとともに、唯物論研究所への入会を控えるよう促す野呂栄太郎の書簡。

野呂栄太郎

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🎧 平野義太郎宛書簡 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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御手紙拝見仕りました。いろいろと御尽力を感謝申し上げます。編集会議の模様についてはその都度井汲君から伺っています。

小倉氏の自然科学史に岡氏が協力する点については岡氏の政治的立場(というよりは氏の周囲の政治的傾向)から判断して、私は最初から危虞の念をもっており、羽仁氏や貴下にも多分その意をもらしたように記憶しております。で、もし、自然科学史が殆んど岡氏によって書かれたとすれば、御手紙のようなことは不可能だと思います。そのまま二、三字句の修正位で発表することは恐らく適当でないと存じます。全面書き改めてもらうか、編集者の方で徹底的に修正加筆するか(もし可能なら)、いずれにするにしても一度原稿を拝見したいと思います。

「唯物論研究所」表面上の主催者達の政治的傾向については今さら論議するまでもありませんが、その背後についても幾多警戒すべき傾向が想像されますから御入会等のことのないことを希望します。自然科学史の原稿井汲氏に御渡し下されたく、なお、御都合できましたら次の日曜か月曜頃御来駕を煩わし得れば幸に存じます。

まずはとりあえず御返事まで。

九月八日

栄太郎   平野様

侍史

完

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