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TORENDIA

ほととぎす

本文約30,100字 ・ 読了時間 約61分

あらすじ(AIが作成しました)

身寄りのない少女を養女に引き取ることを決意した主人公は、志賀の麓で心細く暮らす母娘と文通を始める。やがて少女との対面を望む頭の君が主人公の邸を訪れるが、その交流は唐突に絶たれる。その後、頭の君が他人の妻を連れて姿を消したという噂が届く。執心していたはずの少女を置き去りにしたその行動に翻弄されつつ、自らの思惑が事態を招いたのではないかと苦悩する主人公の複雑な心境を描く。

堀辰雄

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われぞげにとけて寐らめやほととぎす

ものおもひまさりこゑとなるらん

蜻蛉日記

その一

「昔、殿のお通いになっていらしった源の宰相某とか申された殿の御女の腹に、お美しい女君が一人いらっしゃるそうでございます。その女君なんぞをお引き取りになられては、如何なものでございましょう? なんでも今は、お二人共、兄に当られる禅師の君の御世話になられ、志賀の麓に大層心細いお暮らしをなすって入らっしゃるそうでございますが……」

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