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TORENDIA

葬式の行列

本文約310字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

深夜の淋しい屋敷町で、武士・大場宇兵衛が出会った葬式の行列。「誰の葬式か」と尋ねると「大場宇兵衛殿の葬式」と答えが返り、まもなく本人が病に倒れる、田中貢太郎の怪談。

田中貢太郎

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🎧 葬式の行列 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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鶴岡の城下に大場宇兵衛という武士があった。其の大場は同儕の寄合があったので、それに往っていて夜半比に帰って来た。北国でなくても淋しい屋敷町。其の淋しい屋敷町を通っていると、前方から葬式の行列が来た。夕方なら唯もかく深夜の葬式はあまり例のない事であった。大場は行列の先頭が自分の前へ来ると聞いてみた。

「何方のお葬式でござる」

対手は躊躇せずに云った。

「これは大場宇兵衛殿の葬式でござる」

「なに、おおばうへえ」

「そうでござる」

行列は通りすぎた。宇兵衛は気が転倒した。そして、家へ帰ってみると、玄関前に焚火をしたばかりの痕があった。それは葬式の送火であった。

大場は其の晩からぶらぶら病になって、間もなく送火を焚かれる人となった。

完

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