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TORENDIA

わがままな子ども

本文約660字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

母親の言うことを聞かないわがままな子どもが病に倒れ、息をひきとる。墓に埋められると、地中から子どもの腕が何度も突き出てくる。困り果てた母親は墓地へ赴き、自らの手でその腕を笞で打つ。すると腕は土の中へ引き込み、ようやく平穏が訪れる。本書は、しつけを怠った家庭の悲劇と、死後もなお墓から突き出す腕にまつわる不気味な俗信の物語を描く。

ヤーコップ、ウィルヘルム・グリム Jacob u. Wilhelm Grimm

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🎧 わがままな子ども / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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むかし昔、あるところにわがままな子どもがあって、おかあさんのしておくれとおっしゃることを、なんにもしませんでした。それだものですから、神さまがこの子どもに愛想をつかして、子どもを病気にかからせました。お医者さまはどうすることもできず、すこしたって、子どもは小さな寝台の上で息をひきとってしまいました。

ところが、子どもがいよいよお墓のなかへうずめられて、その上に土がかけられると、いきなり、かわいい腕がにょっきりと出て、まっすぐに上へのびました。みんなしてその腕をなかへ入れて、その上に新しい土をかけましたが、なんの役にもたたず、かわいい腕は、なんべんでも、にゅうっと出るのです。

これをきくと、おかあさんは自分でお墓へ行って、笞[#ルビの「むら」はママ]でその腕をぶたずにはいられませんでした。おかあさんが腕をぶってやりましたら、腕はひとりでになかへひっこんで、これで、子どもはやっと土の下で楽々となりました。

註 両親を打つと、死後に墓の中から手がはえるという俗信があります。第十六世紀の代表的職人詩人ハンス・ザックスの寓話詩「子どものしつけのおそろしい話」には、バイエルンのインゴルシタットのある家庭で、男の子を甘やかして育てたためにその子がわがままになって、母親をなぐったことがあり、その子が死ぬとお墓から手が出て、どうしてもひっこまない、そこで、大学の先生がたや坊さんたちの助言で、母親が出かけて行って、その手を笞で十八時間もなぐりつづけ、手が血だらけになったらやっとひっこんだ、という実話がうたわれています。

完

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