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TORENDIA

あひるさん の かみのけ

本文約580字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

幼いあひるは、祖父に髪を結ってもらっているが、古風な結い方に不満を抱く。親戚のおばさんに髪型を笑われ、深く悲しむあひるの姿を見た祖父は、試行錯誤の末にこてを使って髪をちぢらせることに成功する。ついに理想の髪型を手に入れたあひるの日常を描く。

村山籌子

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🎧 あひるさん の かみのけ / 朗読音声: VOICEVOX:波音リツ

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あるところに、大へんおとなしい一羽のあひるさんがありました。ちひさくてまだ手が頭にとゞきません。毎朝髪をゆつてもらはねばなりませんでした。

あひるさんには、おぢいさんだけしかないので、おぢいさんに髪をゆつてもらふのでしたが、おぢいさんは男で、おまけに大へんなとしよりでしたから、あひるさんの髪をあまりハイカラにはゆつてやれないのでした。

毎朝、あひるさんは鏡のまへで、横をむいたり前をむいたりして髪の形をながめましたが、いつでも油で髪がかたまつて、頭のてつぺんの所できつく結はへてあるので、目をしばたたくこともできないくらゐ引きつつてゐるのでした。

ある日、あひるのおばさんが、たづねてきて、大笑ひに笑ひだしました。

「なんてまあ、変てこな髪だこと。」しかし、その時、あひるのおぢいさんが、ぷくんとおこつたやうな顔をしたので、

「私が、うまくゆつてあげませう。」と言ひかけましたが、そのまゝ、それをのどのおくへひつこめてしまひました。かわいさうなあひるさん。

あひるさんは、それからといふもの、ごはんもろくに食べられないくらゐに、悲しみました。

あひるさんのおぢいさんは、一生けんめい考へて、こてをかつてきて、髪をちゞらせてやりました。

これで、やつと、あひるさんは、ハイカラになりました。それで、ごはんは前の二倍くらゐたべるやうになりました。ずいぶん運のいいあひるさん。

完

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