キャラメルと飴玉
本文約990字 ・ 読了時間 約2分
あらすじ(AIが作成しました)
お菓子箱の中で、身なりや名前の由来を巡ってキャラメルと飴玉が口論を始める。互いに譲らぬ二人の罵り合いは激しさを増し、周囲のミンツやチョコレート、有平糖といった仲間たちも巻き込んだ大喧嘩に発展する。揉み合ううちに全てのお菓子がくっついて離れなくなり、異変に気づいた子供と母親がお菓子箱を開ける。仲良く仕舞われていなかったことで固まってしまったお菓子たちの騒動を描く。
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キャラメルと飴玉とがお菓子箱のうちで喧嘩をはじめました。
「ヤイ、飴玉の間抜け野郎。貴様はまん丸くて甘ったるいばかりで何にもならないじゃないか。俺なんぞ見ろ。ちゃんと着物を着て四角いおうちにはいっているんだぞ。貴様なんぞは着物なんか欲しくたって持たないだろう。態をみろヤーイ」
飴玉は真赤になって憤り出しました。
「失敬なことを言うな。うちにいる時は裸だけど、外に出る時にゃちゃんと三角の紙の着物を着て行くんだ。第一貴様の名前が生意気だ。キャラメルなんて高慢チキな面をしやがって、日本にいるのならもっと日本らしい名前をつけろ」
「こん畜生、横着な事を言う。キャラメルが悪けりゃあカステイラは西班牙の言葉だぞ。シュークリームでもワッフルでも良いが、菓子にはみんな西洋の名前が付いているんだ。あめだのせんべいなぞ言うのはみんな安っぽい美味くないお菓子ばかりだ」
「嘘を吐け。羊羹[#「羊羹」は底本では「羊※[#「羹」の「大」に代えて「人」、268-下-20]」]なんて言うのは貴様よりよっぽど上等だぞ。コンペイトウは露西亜語の名前だけれど、俺よりずっと不味いぞ。ウエファースなんていう奴はいくら喰ったって喰ったような気がしないじゃないか」
「馬鹿を言え。あれでもなかなか身体のためになるんだ。おれなんぞは牛乳が入っているから貴様よりずっと上等だ」
「こん畜生、おれだって肉桂が入っているんだ。肉桂はお薬になるんだぞ。貴様の中に牛乳が何合入ってりゃあそんなに威張るんだ」
「何を小癪な」
「何を生意気な」
とうとう取っ組み合って、大喧嘩になりました。最前から見物していたキャラメルの仲間のミンツ、ボンボン、チョコレート、ドロップス、飴玉の仲間の元禄、西郷玉、花林糖、有平糖なぞはソレというので馳け寄って、双方入り乱れてゴチャゴチャに押し合い掴み合っているうちに、みんなお互いにくっつき合って動けなくなってしまいました。
そこへ坊ちゃんが来てお菓子箱の蓋を取ってみるとビックリして、
「お母さん。大変大変。お菓子が喧嘩をしている」
と叫びました。お母さんもやって来てこの有様を見ると、