TORENDIA
『火星兵団』の
作者の言葉
海野十三
TORENDIA
『火星兵団』の作者の言葉
本文約3,900字 ・ 読了時間 約8分
あらすじ(AIが作成しました)
モロー彗星の接近により崩壊の危機に直面した地球へ、人類を家畜化しようと火星兵団が攻めてくる。地球は二重の危機を迎えるが、不屈の精神と科学力を持つ人類が難局に立ち向かう。著者はこの物語を通じ、当時の日本の科学力の貧弱さに警鐘を鳴らすとともに、将来の科学者育成の重要性を説く。宇宙からの未知なる脅威を想定し、人類の先駆者として科学知識を磨くことの必要性を読者に訴えかける科学小説である。
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🎧 『火星兵団』の作者の言葉 / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ
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この書『火星兵団』は、私がこれまでに書いた一等長い小説であります。
少国民新聞(今は名前もなつかしい当時の「小学生新聞」)に、前後四百六十回にわたって連載されたもので、作者としても、これを完成するのに、精根をつくしました。
この小説のすじがき
この『火星兵団』の筋は、ある年、とつぜん地球にモロー彗星が接近し、そしてやがて地球に衝突するだろうということが分り、二十億年という永い歴史をもつ地球が、ここにかなしき崩壊をとげなければならぬことになりまして、世界は大さわぎを始めました。その折しも、この地球のさわぎを知った火星の生物が、地球の崩壊前に人類やその他の動植物を手に入れ、火星へ持ってかえって、人類や動物は、これを家畜とし、植物も新しい資材として利用しようと思い、ここに火星兵団を編成して、地球へ攻めてくるのです。そのために、わが地球は、二重の危機をひきうけることとなるのですが、不屈の精神と、優れた科学力を持った人類は、ついにこの難局を切り抜けるというのが大体の筋であります。
なぜ私が、こんな筋の少年科学小説を書いたかということについて、すこしく説明をさせていただきましょう。
皆さんを科学に総動員したい
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