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TORENDIA

『東京八景』あとがき

本文約350字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

「東京八景」「HUMAN LOST」など昨年後半の作品を中心に集めたと明かしつつ、作品への説明に頼りすぎる読者の癖を戒める太宰治のあとがき。

太宰治

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所收――「東京八景」「HUMAN LOST」「きりぎりす」「短篇集―一燈・失敗園・リイズ」「盲人濁笑」「ロマネスク」「乞食學生」

作者が、作品に説明を附けると、讀者は、その説明文に頼り過ぎていけない。作品以外に説明文を熱心に讀む傾向があるから、いけない。いつの頃から、そんな傾向があらはれたものか、とにかく、惡い癖である。作者だつて、自作に就いて的確な説明は、容易に出來るものでない。

このたびは、主として昨年後半期の作品を集めた。HUMAN LOST と、ロマネスクは古い。前者は、昭和十一年。後者は、昭和九年に書いた。HUMAN LOST は、ひどく亂れてゐる。思ひちがひして書いてゐるところもある。けれども、それも捨てがたいので、そのままにして置いた。

他の作品に就いては、いま更めて言ふべき事も無い。

昭和十六年三月。

完

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