TORENDIA
兵士の綱
今野大力
TORENDIA
兵士の綱
本文約470字 ・ 読了時間 約1分
あらすじ(AIが作成しました)
雨が降る秋の冷たい川辺で、架橋工事のために重い綱を引く兵士達の姿を描く。馬や砲車を通すための橋を建設する過酷な労働の中で、彼らは敵の所在や戦う目的について疑問を抱く。労働の苦痛に耐えながら、兵士達は真の敵が背後のブルジョアジーにあると問いかけ、プロレタリアの進軍としての自覚を促す。過酷な現実と階級闘争の視点を交え、冷たい雨に打たれながら架橋に励む兵士達の行進を綴る詩である。
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🎧 兵士の綱 / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星
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「引け!」
イチニ、イチニ、イチニ
雨が降る
秋に降る冷たい雨、落葉を叩く
頬を打つ流してはならぬ涙の様
イチニ、イチニ、イチニ
中途でぐうんと引かかる、よろ、よろ、よろ、重たいゆるがぬ万億の重量
「止まれ!」
班長、ちっとあおそすぎないか
六人の肩に絨衣を通して
肩に割り込む兵士の綱
グレンの代りに使われる
架橋工事の兵士達
雨の中、川をこいで綱を引く
「初め!」
イチニ、イチニ、イチニ
するすると上がってゆく材料
橋が出来れば何を通す
馬に乗り、長剣を持つ騎兵
銃を持ち、帯剣を持つ歩兵
轟々と砲車を走らす砲兵達
ラッパを吹いて行進する
敵は何処?
何がかくも恐ろしき?
何をかくも驚異する?
そして彼等は何をそんなに殺戮せねばならないのか
兵士達、聞け!
敵は背後にある!
兵士達、卿等の敵はブルジョア、
世界ブルジョアの××は
第三インターナショナル
プロレタリアの××戦
戦綱を引く兵士達
グレンの代りに使われる
架橋工事の兵士達
雨の中、川をこいで
よろよろと綱を引く兵士の行進、
「止まれ!」
プロレタリアの進軍だ!
橋を通るは卿等の兄弟姉妹達
秋に降る冷たい雨、落葉を叩く
頬を打つ、流してはならぬ涙の様
完
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