国際雪氷委員会(International Commission of Snow and Ice)は、ごく最近まで国際雪及び氷河委員会(International Commission on Snow and Glaciers)という名前で、国際水文学協会(International Association of Hydrology)の一部となっていた。
雪及び氷河委員会の名の起りは、氷河委員会(Commission of Glaciers)から始まったのである。この委員会は、初めは同好の人々が集って、氷河の進出及び後退の連続観測を、熱心に継続していたものである。それが水文学協会において、水文学に近縁の学界として承認されたのが第一歩である。
一方アメリカ地球物理学連盟(American Geophysical Union)は、初め連盟内に、雪の部会をもっていたのであるが、国際的協力を便ならしめるために、雪委員会(Commission of Snow)に、その仕事をゆだねることにした。また気象学協会(Association on Meteorology)の賛同を得て、水文学協会もまた、この雪委員会を支援することになった。ただしその時に、この雪委員会の主な仕事を、積雪水量調査及び水量予報におくことにとりきめた。最初に委員長に選ばれたのは、アメリカのネバダ大学のJ・E・チャーチ博士であった。同博士は、その後十五年にわたり、昨一九四八年八月のオスロ会議まで、引きつづきその任にあたり、氷河委員会との合併後は、雪及び氷河委員会総裁として、熱心な努力をつづけた。
雪委員会の第一回の総会は、一九三三年にリスボン市で開かれ、チャーチ博士を委員長とし、他に瑞西のマーカントン教授及びイタリアのエレディア教授が顧問として、これを援けた。