TRENDIA CLASSIC
書翰
横光利一
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46 九月(推定)小島勗宛
くはしく種々のことを書けば、非常に長くなると思へたので、いつか温泉へ行つて、頭のはつきりとしたとき、ひまにかかつて、誤解をされないやうに丁寧にはつきり書かうと思つてゐた。しかし、たうとうそれも出來ないらしい。そんなこともしてゐられなくなつたので、云ふことは前後するかもしれないが書かねばならないと思ふ。しかし、書くとすると、種々、君の怒るやうなこと、君の腹のたつことを必然的に書いて行かなければならないにちがひないと思ふ。
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