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TORENDIA

書翰

本文約1,900字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

小島勗宛に送られたこの書簡は、長年の友人である書き手との深い確執と、その根底にある「君ちゃん」をめぐる愛憎を綴る。性格の不一致や誤解から生じた対立は、書き手が相手の妹を強く愛したことに端を発する。相手からは妹を奪おうとするエゴだと非難され、書き手自身も正当性を主張できぬ苦悩を抱える。互いの愛情の質の違いや、嫉妬の応酬の中で生じる葛藤を誠実に吐露し、和解への道のりが遠いことを予感させつつ、相手への複雑な心情を告白する。

横光利一

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🎧 書翰 / 朗読音声: VOICEVOX:もち子さん

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46 九月(推定)小島勗宛

くはしく種々のことを書けば、非常に長くなると思へたので、いつか温泉へ行つて、頭のはつきりとしたとき、ひまにかかつて、誤解をされないやうに丁寧にはつきり書かうと思つてゐた。しかし、たうとうそれも出來ないらしい。そんなこともしてゐられなくなつたので、云ふことは前後するかもしれないが書かねばならないと思ふ。しかし、書くとすると、種々、君の怒るやうなこと、君の腹のたつことを必然的に書いて行かなければならないにちがひないと思ふ。

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