先生と父兄の皆さまへ
本文約700字 ・ 読了時間 約2分
あらすじ(AIが作成しました)
一休は後小松天皇と伊予局の間に生まれ、母と共に皇居を離れ大徳寺の華叟禅師のもとで仏門に入る。幼少期から聡明で鋭い頓智の才を発揮した彼は、のちに大徳寺の住職として知られる英僧となった。本書は、その物語を子供たちに向けて、道徳的教訓を含んだおもしろくためになる読み物として綴る。一休の頓智を題材に、家庭や教育現場で役立つ教えを説く。
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私たちが、子供のころから、親しみなれてきた一休さんは、紫野大徳寺、四十七代目の住職として、天下にその智識高徳をうたわれた人でした。
一休さんは、応永元年一月一日、将軍義満が、その子義持に職をゆずった年、南朝の後小松天皇を父とし、伊予局を母として生れました。
しかし、一休さんを生んだ伊予局は、后宮の嫉妬のため、身に危険がせまったので、自分から皇居をのがれることになりました。つまり、一休さんは、日かげの身となったわけで、そんなことから、大徳寺の華叟禅師のもとに弟子入りし、仏門の人となったわけです。
乳母の玉江は、これも、高橋三位満実卿の妹で、りっぱな婦人でした。
一休さんは、幼時から、目から鼻に抜けるような、りこうな子供でしたが、そのりこうさが、仏門に入ってみがきをかけられ、後世にのこるような英僧にとなったわけでしょう。一休さんの頓智というものは、まるで、とぎすました刄のような、鋭さで、もし、一休さんが、仏門に入って徳をみがいたのでなければ、大分危険なようにさえおもわれるところもあるくらいです。
しかし、ここでは、一休さんの頓智を、こどもたちにもおもしろくて、ためになる、ということにおきかえて書きました。
一休さんの「とんち」は、すてきにおもしろいばかりでなく、その一つ一つが、ためになるように、できています。
よく「おもしろくて、ためになる本」と、いうことが、いわれますが、一休さんの話などは、その代表的なものの一つだろうと思います。
ことに、こどもの道徳教育が、真剣に考えられている今日、こういう、道徳的教訓のふくんだ物語は、お子さんのために、ぜひおすすめしたいものと思います。
五十公野 清一
完