どんたく
本文約7,100字 ・ 読了時間 約15分
あらすじ(AIが作成しました)
少年の日の懐かしい思い出や歌、夢と現実に揺れる情景を綴る詩集。角兵衛獅子や雪の日の小兎、山賊との遭遇、芝居の歌など、日常の風景や子供の空想が描かれる。季節の移ろいや人々の営みを通して、喪失感や故郷への慕情、未だ見ぬ世界への旅立ちといった繊細な感情が、抒情的な言葉で表現される。かつての記憶や夢、子供らしい純粋な問いかけを織り交ぜながら、心の陰影と移ろいゆく日々を詩的に映し出す作品である。
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こはわが少年の日のいとしき小唄なり。
いまは過ぎし日のおさなきどちにこのひとまきをおくらむ。
お花よ、お蝶よ、お駒よ、小春よ。太郎よ、次郎よ、草之助よ。げに御身たちはわがつたなき草笛の最初のききてなりき。
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NMU-NO-KI NMU-NO-KI
NYA SYANS.
OKAN GA NATTARA
OKYA SYANS.
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どんたく
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歌時計
ゆめとうつつのさかひめの
ほのかにしろき朝の床。
かたへにははのあらぬとて
歌時計のその唄が
なぜこのやうに悲しかろ。
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ゆびきり
指をむすびて「マリヤさま
ゆめゆめうそはいひませぬ」
おさなききみはかくいひて
涙うかべぬ。しみじみと
雨はふたりのうへにふる
またスノウドロツプの花びらに。
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紡車
しろくねむたき春の昼
しづかにめぐる紡車。
をうなの指をでる糸は
しろくかなしきゆめのいと
をうなの唄ふその歌は
とほくいとしきこひのうた。
たゆまずめぐる紡車
もつれてめぐる夢と歌。
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人買
秋のいり日はあかあかと
蜻蛉とびゆくかはたれに
塀のかげから青頭巾。
「やれ人買ぢや人買ぢや
どこへにげようぞかくれうぞ」
赤い蜻蛉がとびまはる。
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六地蔵
背合の六地蔵
としつきともにすみながら
ついぞ顔みたこともない。
でもまあ苦にもならぬやら
いつきてみても年とらず
赤くはげたる涎掛。
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越後獅子
角兵衛獅子のかなしさは
親が太鼓うちや子がおどる。
股のしたから峠をみれば
もしや越後の山かとおもひ
泣いてたもれなともどもに。
角兵衛獅子の身のつらさ。
輪廻はめぐる小車の
蜻蛉がへりの日もくれて
旅籠をとろにも銭はなし
あひの土山あめがふる。
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赤い木の実
雪のふる日に小兎は
あかい木の実がたべたさに
親のねたまに山をいで
城の門まできはきたが
あかい木の実はみえもせず
路はわからず日はくれる
ながい廊下の窓のした
なにやら赤いものがある
そつとしのむできてみれば
こは姫君のかんざしの
珊瑚のたまかはつかしや
たべてよいやらわるいやら
兎はかなしくなりました。
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鐘