コドモノスケッチ帖
本文約3,500字 ・ 読了時間 約7分
あらすじ(AIが作成しました)
動物園を訪れた少年太郎が、飼育員のおじさんとの対話を通じて様々な動物の生態や物語に触れる様子を描く。あわせて、擬人化された動物たちが織りなす空想的な逸話や、自然の情景を詠んだ詩歌を収める。実在の動物の習性に対する素朴な疑問や、寓話をめぐるやり取りを軸に、子供の好奇心と想像力が広がる世界を綴る作品である。
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太郎「鶴がカアカアつて啼いてるの、あれ泣いてるんですか、おぢさん」 おぢさん「泣てるんぢやない、うれしくて歌つてるんです。ほらあの雄の鶴がカアつていうとすぐ雌の鶴がカアカアつていうだろう。そら、ね。カア、カアカア、カア、カアカアつてね」 太郎「おかしいなあ、それぢや二疋で合奏してるんですねえ」 おぢさん「ほうら、また向でもはじめた」
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お山の お山の 兎太郎さん
お前の耳は なぜ長い。
枇杷の若葉をたべたので
それゆへお耳が長ござる。
お山の お山の 兎太郎さん
何がそんなに怖ござる。
びつくり草ではないけれど
私は風が怖ござる。
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太郎「おまへは虎の従兄なのかへ」 へう「へ、まあそんなもんです。これでも昔は兄弟だつたんですがね。加藤清正公が朝鮮征伐にいらした時、私の先祖が道案内をしたので、そのお礼に清正公の紋所をこうして身体へつけて下すつて代々まあこうして宝物にしてゐるやうなわけですよ」 太郎「なるほどそうかねえ、道理で清正の紋とおんなじだとおもつたよ」
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梟は何も言はぬ。
世界中の子供がみんな眠つた時
お月様何してる、お星様何してる。
夜、眼の見える梟は
知つてるくせに何も言はない。
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昔、「う」のお母さんが子供を産む時、近所に火事があつたんで、たべかけてゐた魚を「う呑」にして迯だしたさうです。ほんとだかどうだか知りません。うそだと思つたら先生に訊いてごらん。先生が御存じなかつたら「う」に聴いてごらんなさい。
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