饑餓陣営
本文約7,000字 ・ 読了時間 約14分
あらすじ(AIが作成しました)
マルトン原の破損した穀倉に陣取るバナナン軍団は、過酷な飢餓状態に直面する。空腹に耐えかねた兵士たちは、大将の勲章や肩章を食べることを決意し、軍律の責任を曹長と特務曹長が負う覚悟で実行に移す。大将が寝入る間にそれを食し飢えをしのぐ中、突如現れた大将の指導のもと、兵士たちは果樹整枝法を模した体操を行う。やがて天から果実が降り注ぐという不思議な状況の中で、軍団は行進を続け、神の恵みを讃える歌を合唱する。
リクエストが集まると、作家に音声化の需要が伝わります。
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人物 バナナン大将。
特務曹長、
曹長、
兵士、一、二、三、四、五、六、七、八、九、十。
場処 不明なるも劇中マルトン原と呼ばれたり。
時 不明。
幕あく。
砲弾にて破損せる古き穀倉の内部、辛くも全滅を免かれしバナナン軍団、マルトン原の臨時幕営。
右手より曹長先頭にて兵士一、二、三、四、五、登場、一列四壁に沿いて行進。
曹長「一時半なのにどうしたのだろう。
バナナン大将はまだやってこない
胃時計はもう十時なのに
バナナン大将は帰らない。」
正面壁に沿い左向き足踏み。
(銅鑼の音)
左手より、特務曹長並に兵士六、七、八、九、十 五人登場、一列、壁に沿いて行進、右隊足踏みつつ挙手の礼 左隊答礼。
特務曹長「もう二時なのにどうしたのだろう、
バナナン大将はまだ来ていない
ストマクウオッチはもう十時なのに
バナナン大将は帰らない。」
左隊右壁に沿い足踏み(銅鑼)
曹長特務曹長(互に進み寄り足踏みつつ唱う)
「糧食はなし 四月の寒さ
ストマクウオッチももうめちゃめちゃだ。」
合唱「どうしたのだろう、バナナン大将
もう一遍だけ 見て来よう。」別々に退場
(銅鑼)
右隊登場、総て始めのごとし。可成疲れたり。
曹長「もう四時なのにどうしたのだろう、
バナナン大将はまだ来ていない
もう四時なのにどうしたのだろう。
バナナン大将は帰らない。」
左隊登場
「もう四時半なのにどうしたのだろう、
バナナン大将はまだ来ていない
もう五時なのにどうしたのだろう
バナナン大将は 帰らない。」
(銅鑼)
曹長特務曹長
「大将ひとりでどこかの並木の
苹果を叩いているかもしれない
大将いまごろどこかのはたけで
人蔘ガリガリ 噛んでるぞ。」
(銅鑼)
右隊入場、著しく疲れ辛うじて歩行す。
曹長「七時半なのにどうしたのだろう
バナナン大将はまだ来ていない
七時半なのにどうしたのだろう
バナナン大将は 帰らない。」
左隊登場 最労れたり。
曹長特務曹長
「もう八時なのにどうしたのだろう
バナナン大将は まだ来ていない。
もう八時なのにどうしたのだろう
バナナン大将は 帰らない。」
(銅鑼)
立てるもの合唱(きれぎれに)
「いくさで死ぬならあきらめもするが
いまごろ餓えて死にたくはない
ああただひときれこの世のなごりに