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TORENDIA

木の芽だち

本文約4,900字 ・ 読了時間 約10分

あらすじ(AIが作成しました)

戦後の日本各地で文化的な動きが活発化している現状を論じる。かつての中央集権的な文化構造や、封建制と資本主義が混在した社会が文化にもたらした弊害を指摘する。地方が文化的な搾取の対象とされてきた歴史を振り返り、真の民主化を通じて全国各地から独自的で豊かな文化が創造され、それが日本社会の再生へ繋がることを期待する一編である。

宮本百合子

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🎧 木の芽だち / 朗読音声: VOICEVOX:雨晴はう

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この頃は、日本じゅうのあちらこちらの都会を中心として、文化的な動きが著しくなって来ている。

これ迄、その町から一冊の雑誌も出ていなかったようなところからも、かなり念の入った出版物が発行されるようになった。東京そのほかの大都会は破壊された。地方の小都市は、その犠牲からまぬがれた。そこには様々の理由から紙がある。印刷所がある。民主日本の新らしい潮はそれらの条件にさし加って、若い世代を中心とした文化の動きが見られるようになって来たというのが、一応の事情である。

けれども、この文化の中心の全国的な散開という新しい事実には、それだけの現象にとどまらず、明日の日本にとって、私たちの明日のよろこばしい生活にとって、深甚な意味をもっていると考えられる。

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