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TORENDIA

外来の音楽家に感謝したい

本文約330字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

来日したジムバリストやパヴロワの演奏・舞踊、フランス美術展のロダンの彫刻など、外来の芸術家たちが心に残した深い感動を綴る宮本百合子の随筆。

宮本百合子

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🎧 外来の音楽家に感謝したい / 朗読音声: VOICEVOX:青山龍星

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ジムバリスト氏の来朝や、アンナ・パヴロワ、近くパーロー女史等の来られた為め、私共芸術を愛する者は、各自の程度なりに、どの位得る処があったかわかりません。ジムバリストの絃の或る音や、「瀕死の白鳥」、或る小品の美が今も心に生きています。

フランス現代美術展覧会に陳列されたロダンの彫刻数点、クローデル嬢の作品も、深い感激を与えたものです。

読んだものの中では、「神曲」、ゲーテの作品数種。

印象の種類から云えば、まるで其等のものとは異いますが、先達て中、二科にあった「懶画房」? と云う絵。あれが時々思い出されます。あの画面に漲っていた傷心の感、自分が時に苦しむ或る気分が、不思議に柔かい黄色帽となって、椅子にとまった瘠男の頭にのっているような気がしました。

〔一九二二年十二月〕

完

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