白雪姫
本文約10,700字 ・ 読了時間 約22分
あらすじ(AIが作成しました)
雪のように白い肌と血のように赤い頬、黒檀のような髪を持つ白雪姫は、継母の女王から命を狙われ森へ逃げ込む。そこで七人の小人と暮らし始めるが、魔術の鏡で生存を知った女王は幾度も変装して現れる。ある時、毒リンゴを食べ倒れた姫は王子の目に留まり、棺が運ばれる道中で偶然喉から毒が飛び出し目覚める。再び美を競う場所へ現れた継母は、婚礼の場で正体を見抜かれ、冷酷な運命を辿ることとなる。
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むかしむかし、冬のさなかのことでした。雪が、鳥の羽のように、ヒラヒラと天からふっていましたときに、ひとりの女王さまが、こくたんのわくのはまった窓のところにすわって、ぬいものをしておいでになりました。女王さまは、ぬいものをしながら、雪をながめておいでになりましたが、チクリとゆびを針でおさしになりました。すると、雪のつもった中に、ポタポタポタと三滴の血がおちました。まっ白い雪の中で、そのまっ赤な血の色が、たいへんきれいに見えたものですから、女王さまはひとりで、こんなことをお考えになりました。
「どうかして、わたしは、雪のようにからだが白く、血のように赤いうつくしいほっぺたをもち、このこくたんのわくのように黒い髪をした子がほしいものだ。」と。
それから、すこしたちまして、女王さまは、ひとりのお姫さまをおうみになりましたが、そのお姫さまは色が雪のように白く、ほおは血のように赤く、髪の毛はこくたんのように黒くつやがありました。それで、名も白雪姫とおつけになりました。けれども、女王さまは、このお姫さまがおうまれになりますと、すぐおなくなりになりました。
一年以上たちますと、王さまはあとがわりの女王さまをおもらいになりました。その女王さまはうつくしいかたでしたが、たいへんうぬぼれが強く、わがままなかたで、じぶんよりもほかの人がすこしでもうつくしいと、じっとしてはいられないかたでありました。ところが、この女王さまは、まえから一つのふしぎな鏡を持っておいでになりました。その鏡をごらんになるときは、いつでも、こうおっしゃるのでした。
「鏡や、鏡、壁にかかっている鏡よ。
国じゅうで、だれがいちばんうつくしいか、いっておくれ。」
すると、鏡はいつもこう答えていました。
「女王さま、あなたこそ、お国でいちばんうつくしい。」
それをきいて、女王さまはご安心なさるのでした。というのは、この鏡は、うそをいわないということを、女王さまは、よく知っていられたからです。