ルンペルシュチルツヒェン
本文約3,800字 ・ 読了時間 約8分
あらすじ(AIが作成しました)
粉屋の娘が、わらを金に変えられるという父の嘘から王に城へ連れて行かれる。娘は金に困り泣いていると現れた小人との契約で、身の回りの品を差し出し、わらを金に変えてもらう。三度目の依頼で王の妃となり子を産むが、小人は約束通り子を要求する。期限内に名前を当てれば子を返すと告げられた妃は、使いの者が森で耳にした歌から、小人の名をルンペルシュチルツヒェンと突き止め、約束を守らせるため彼にその名を告げる。
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むかし、あるところに、こなやがありました。水車小屋でこなをひくのを商売にして、まずしくくらしてはいましたが、ひとり、きれいなむすめをもっていました。
ところで、ひょんなことから、このこなやが、王さまとむかいあって、お話することになりました。そこで、すこしばかり、ていさいをつくろうため、粉屋はこんなことをいいました。
「わたくしに、むすめがひとりございますが、わらをつむいで、金にいたします。」
王さまは、こなやの話を聞いて、
「ほほう、それはめずらしいげいとうだね。ほんとうに話のとおり、おまえのむすめに、そんなきようなことができるなら、さぞおもしろいことであろう。では、あした、さっそく城へつれてくるがいい。ひとつ、わたしがためしてみてやろう。」と、いいました。
さて、むすめが、いやおうなし、王さまのところへつれてこられると、王さまは、むすめをさっそく、わらのいっぱいつんであるおへやにいれました。そうして、糸車とまきわくをわたして、こういいました。
「さあ、すぐと、しごとにかかるがよい。今夜からあしたの朝はやくまでかかって、このわらが金につむげなければ、そちのいのちはないものとおもうがよいぞ。」
こういいのこして、王さまは、じぶんでへやの戸に、じょうをかってしまいました。むすめは、ひとりぼっち、あとにのこりました。
さて、むすめは、ぽつねんとそこにすわったきり、いったいどうしたらいいのか、とほうにくれていました。わらを金につむぐなんて、そんなこと、まるでわかりようはありません。だんだん、心配になってきて、とうとう、たまらなくなると、むすめはわっと泣きだしました。
するうち、ふと、戸があきました。ひとり、豆つぶのように小さな男がはいってきて、こういいました。
「こんばんは、こなやのおじょっちゃん、なんでそんなにかなしそうに泣きなさるえ。」
「まあ、あたし、わらを金につむがなければならないのだけれど、どうしてするものだかわからないの。」と、むすめはいいました。
すると、こびとがいいました。
「わたしが、かわりに、それをつむいであげたら、なにをほうびにくれるえ。」