おおかみと七ひきのこどもやぎ
本文約3,600字 ・ 読了時間 約8分
あらすじ(AIが作成しました)
森へ出かけた母やぎは、留守番中の七ひきのこどもたちに、声を偽り姿を変えてやってくるおおかみに気をつけるよう言い聞かせる。おおかみは母やぎに化けて戸を叩き、一度は断られるも、声や前足を変えて再び現れる。まんまと家に入り込んだおおかみは、時計の中に隠れた末っ子を除き、こどもたちをすべて飲み込んでしまう。帰宅した母やぎは、居眠りするおおかみのおなかを切り裂いてこどもたちを救出し、代わりに石を詰め込み懲らしめる様子を描く。
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一
むかし、あるところに、おかあさんのやぎがいました。このおかあさんやぎには、かわいいこどもやぎが七ひきあって、それをかわいがることは、人間のおかあさんが、そのこどもをかわいがるのと、すこしもちがったところはありませんでした。
ある日、おかあさんやぎは、こどもたちのたべものをとりに森まで出かけて行くので、七ひきのこどもやぎをよんで、こういいきかせました。
「おまえたちにいっておくがね、かあさんが森へ行ってくるあいだ、気をつけてよくおるすばんしてね、けっしておおかみをうちへ入れてはならないよ。あいつは、おまえたちのこらず、まるのまんま、それこそ皮も毛もあまさずたべてしまうのだよ。あのわるものは、わからせまいとして、ときどき、すがたをかえてやってくるけれど、なあに、声はしゃがれて、があがあごえだし、足はまっ黒だし、すぐと見わけはつくのだからね。」
すると、こどもやぎは、声をそろえて、
「かあさん、だいじょうぶ、あたいたち、よく気をつけて、おるすばんしますから、心配しないで行っておいでなさい。」と、いいました。
そこで、おかあさんやぎは、メエ、メエといって、安心して出かけて行きました。
二
やがて、まもなく、たれか、おもての戸をとんとんたたくものがありました。そうして、
「さあ、こどもたち、あけておくれ、おかあさんだよ。めいめいに、いいおみやげをもって来たのだよ。」と、よびました。
でも、こどもやぎは、それがしゃがれた、があがあ声なので、すぐおおかみだということがわかりました。そこで、
「あけてやらない。おかあさんじゃないから。おかあさんは、きれいな、いい声してるけれど、おまえはしゃがれっ声のがあがあ声だもの。おまえはおおかみだい。」と、さけびました。
そこで、おおかみは、荒物屋の店へ出かけて、大きな白ぼくを一本買って来て、それをたべて、声をよくしました。それからまたもどってきて、戸をたたいて、大きな声で、
「さあ、こどもたち、あけておくれ。おかあさんだよ、みんなにいいものをもって来たのだよ。」と、どなりました。
でも、おおかみはまっ黒な前足を、窓のところにかけていたので、こやぎたちはそれをみつけて、