星の銀貨
本文約1,000字 ・ 読了時間 約3分
あらすじ(AIが作成しました)
両親を亡くし、家も寝床も失った素直で信心深い女の子が、わずかなパンと身につけた衣類を飢えた男や困っている子供たちに分け与えていく。すべてを差し出し裸同然になったその時、空から銀貨が降り注ぎ、着ていた肌着も新しいものへと変わる。困窮の極みから慈善を重ねた一人の少女が経験する奇跡的な出来事を描く。与える心とそれに対する神の恵みを象徴的に提示する物語。
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むかし、むかし、小さい女の子がありました。この子には、おとうさんもおかあさんもありませんでした。たいへんびんぼうでしたから、しまいには、もう住むにもへやはないし、もうねるにも寝床がないようになって、とうとうおしまいには、からだにつけたもののほかは、手にもったパンひとかけきりで、それもなさけぶかい人がめぐんでくれたものでした。
でも、この子は、心のすなおな、信心のあつい子でありました。それでも、こんなにして世の中からまるで見すてられてしまっているので、この子は、やさしい神さまのお力にだけすがって、ひとりぼっち、野原の上をあるいて行きました。すると、そこへ、びんぼうらしい男が出て来て、
「ねえ、なにかたべるものをおくれ。おなかがすいてたまらないよ。」と、いいました。
女の子は、もっていたパンひとかけのこらず、その男にやってしまいました。そして、
「どうぞ神さまのおめぐみのありますように。」と、いのってやって、またあるきだしました。すると、こんどは、こどもがひとり泣きながらやって来て、
「あたい、あたまがさむくて、こおりそうなの。なにかかぶるものちょうだい。」と、いいました。
そこで、女の子は、かぶっていたずきんをぬいで、子どもにやりました。
それから、女の子がまたすこし行くと、こんど出て来たこどもは、着物一枚着ずにふるえていました。そこで、じぶんの上着をぬいで着せてやりました。それからまたすこし行くと、こんど出てきたこどもは、スカートがほしいというので、女の子はそれもぬいで、やりました。
そのうち、女の子はある森にたどり着きました。もうくらくなっていましたが、また、もうひとりこどもが出て来て、肌着をねだりました。あくまで心のすなおな女の子は、(もうまっくらになっているからだれにもみられやしないでしょう。いいわ、肌着もぬいであげることにしましょう。)と、おもって、とうとう肌着までぬいで、やってしまいました。