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TORENDIA

「街はふるさと」作者の言葉

本文約280字 ・ 読了時間 約1分

※本文が短いため「あらすじ」は省略いたします。

坂口安吾

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🎧 「街はふるさと」作者の言葉 / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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さわやかで、明るい、静かな物語をかこう。

この物語の中の人たちは、金と女、愛と憎しみ、罪や汚れに困りぬいている。泥沼へおちてぬけでられない男もいるし、死に場所をさがす女もいる。誰か死ぬかも知れない。みんなの負うている宿命は暗いが、それは人間全部のものだろう。

街にはザワザワと無数の跫音がむれている。泥棒の跫音も、パンパンの跫音も。しかし、人間のふるさとは人間の中にしかないと分れば、生きることほど、なつかしいものはないだろう。

地獄の門をくぐりぬけて青空の下へでることもできる。ふるさとは、どこにでもあるのだ。どこも、かしこも、さわやかで、明るくて、静かなはずである。

完

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