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TORENDIA

トントンピーピ

本文約1,900字 ・ 読了時間 約4分

あらすじ(AIが作成しました)

わるとびのトントンピーピは、もぐらもちの靴やこすずめのからかさ、白ひつじのおひげ、ぐみの実を次々と奪い、それらを身につけて粉屋のとしよりお家を訪れる。町で大事件として話題になる中、被害を受けた者たちが粉屋へ集まり、奪われた大切な持ち物をそれぞれ取り戻していく。何もかも失い、羽に飾りもなくなったわるとびが雨の中で途方に暮れる様子を描く。

村山籌子

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🎧 トントンピーピ / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

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もうぐらもちはころころころ、おてゝはみぢかし、しつぽはないし、ころころころげてにげたれど、トントンピーピのわるとびに、とうとうおくつをさらはれた。

こすゞめすゞめは チユウ チユウ チユウ

「チユウ チユウ チユウ チユウ チユウ チユウ チユウ。かあさんすゞめきておくれ。かあさんすゞめきておくれ。わたしのだいじなからかさを、トントンピーピのわるとびが、わるとびが、とうとうさらつてとんでつた。」

こすゞめすゞめはあめにぬれ、ぬれぬれなけど、ないたけど、かあさんすゞめはやぶのなか。やぶのなか。

あをい葉ばかりのぐみの木は、あをい葉ばかり、日はてれど、あをい葉ばかりぐみの木は。

「あかいぐみの実をみせとくれ。みせとくれ。」

まつくろくろ蟻がきいたらば

「トントンピーピのわるとびが、これはきれいだ、きれいだと、ほめほめちぎつて、またほめて、ほめほめちぎつてとんでつた。」あをい葉ばかりのぐみの木は、あをい葉ばかりのぐみの木は。

おひげなくした白ひつじ、あつちへむいちや

「ごめんなさい。」

こつちへむいちや

「ごめんなさい。トントンピーピのわるとびに、おひげとられてごめんなさい。」ともだちひつじにわらはれて、かほはあかあか白ひつじ。

「おひげなくしてごめんなさい。」

「ピーピーピーピー今日は。としよりおうちの、こなやさん。」

「おや おや これはトンピーさん。なにかごやう。トンピーさん。」

トントンピーピのわるとびは、ぬすんだおくつをひからせて、あかいぐみのみをはねにつけ、白いおひげをはりつけて、はりつけて、からかささしてやつてきた。あめもふらぬにかささして。

「ほんとにごりつぱなトンピーさん。トントンピーピのとんびさん。」

トントンピーピのわるとびは、としよりお家にほめられて、ほめられて、つんつんつんとそりかへり、

「としより家さんみておくれ。ひかつたおくつをみておくれ、あかいかざりをみておくれ。まつしろおひげをみておくれ。からからからかさみておくれ。」

としよりお家はおどろいた。おどろいた。

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