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TORENDIA

犬さんと、くもさんと、かへるさん

本文約610字 ・ 読了時間 約2分

あらすじ(AIが作成しました)

犬山クロ子は、老いて一人暮らしの淋しさに耐えかね、新聞へ同居人を募る広告を出す。自分の食器持参を条件に掲げたこの申し出に応じ、くもが二階の住人として現れる。続いて、食器を持参し忘れたかへるが訪ねてくるが、他人の食後のお皿を借りるという提案により、三者は共に暮らすことになる。孤独な老犬が仲間を求める姿と、それぞれの個性を持ち寄って共同生活を始める様子を描く物語である。

村山籌子

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🎧 犬さんと、くもさんと、かへるさん / 朗読音声: VOICEVOX:九州そら

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犬のおばあさんは一人で暮してゐましたが、一人で暮らすのは、大変淋しうございました。お仕事をしてゐても、夜ねてゐても、一人でゐるのはつらいことでした。それで、仲間をさがすことにして、新聞へ広告を出しました。広告文はかうでした。

私ハ犬デスガ、年ヲトリマシタノデ、一人デクラスノハ、サミシウゴザイマス。ドナタカ、私ノ家ヘ一シヨニ住ンデ下サル方ハアリマセンカ。タヾシ、私ノウチニハ、オ皿トナイフトフオークガ一ツヅヽシカアリマセンカラ、オイデ下サル方ハ、ドウゾ、ゴジブンノオ皿ト、ナイフト、フオークヲモツテイラシツテ下サイ。イツモ、オイシイゴチサウヲタベサセテアゲマス。

東京、犬小屋町 犬山クロ子

この広告文をみて、お皿と、ナイフと、フオークを持つてやつて来たのがくもさんでした。くもさんは二階に住むことになりました。おばあさんは大変よろこびました。けれども二人目にやつて来たのがかへるさんでした。かへるさんは、あんまり急いで来たものですから、お皿と、ナイフとフオークを持つてくるのを忘れました。

おばあさんも、くもさんも、大変こまりました。すると、かへるさんが言ひました。

「おばあさん、くもさん、ちつともお困りになることはありません。私は、皆さんがめしあがつたあとのお皿を借して頂きますから、大丈夫です。」

すると、くもさんと、おばあさんは手を打つて、胸をなで下しました。

「それは、全くいゝ考へです。」と。

三人は仲よくくらしました。

完

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