ゾウ ト ネズミ
本文約1,100字 ・ 読了時間 約3分
あらすじ(AIが作成しました)
わがままで怒りっぽいゾウと、臆病で怖がりのネズミは、学校の同じ机で学んでいるが性格の違いから仲良くできずにいる。ある日、外国から届いた望遠鏡をきっかけに、互いの姿を覗き合う。レンズ越しに豆粒のように小さく見えたり、逆に山のように大きく立派に見えたりする不思議な体験を経て、二人の関係は変化する。次第に恐れを克服したネズミが勉強を教えるようになり、二人が仲を深めていく過程を描く。
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あるところに、ぞうさんとねずみさんがゐました。ぞうさんはわがまゝで、おこりんぼで、ねずみさんは、おくびやうで、こわがりやでした。そのふたりが、とてもなかのよくなつたおはなしです。もと、ふたりは、かういふふうに、せいしつが、たいへんちがつてゐたので、がつかうで、おなじつくゑでべんきやうをしてゐましたが、どうしても、なかよくすることができませんでした。
なぜといつて、ぞうさんは、おひるのごはんのときには、いつでも、わらだの、かすぱんなどをもつてきて、ねずみさんが、にくだの、おこめなどをたべてゐるのをみると、すぐ、おとなりから、はなでつつくのです。「ねずみくん、おいしさうだなあ、すこしぼくにもわけてくれないか。」といひますので、ねずみさんはこわいので、だまつて、ちひさくなります。ぞうさんは、えんりよなく、ねずみさんのおべんたうをたべてしまひました。ねずみさんは、それでもおこりません。ただこわくてこわくてしかたがありませんでした。
ところが、あるひのこと、ねずみさんは、がいこくからかへつたおぢさんから、ぼうえんきやうをいたゞきました。それをもつて、がくかうにまゐりました。すると、ぞうさんが、やつてきて、「それなんだい、ぼくにちよつとかしてくれたまへ。」といひましたが、らんぼうもののぞうさんにかしては、こわされてしまひさうなので、「ぞうさん、これ、なんでもないんだよ。こんなふうにしてのぞいてゐるだけだよ。」といひました。ぞうさんは、しつぽをぴりぴりとふるはせて、おこりはじめました。ねずみさんは、ぼうえんきやうに、めをあててみせました。すると、ねずみさんは、きゆうにわらひだしました。ぞうさんは、ますますおこりました。ぞうさんがおこるほど、ねずみさんは、おほわらひしました。ぼうえんきやうからみえたぞうさんは、まめつぶほどちひさくて、一ちやうもむかふのほうにゐるやうでした。ぞうさんはおこつて、ぼうえんきやうをねずみさんからひつたくつて、めにあてました、「やあ、なんて、りつぱなねずみくんだらう。」とぞうさんはびつくりしました。