うさぎさん と おほかみさん
本文約650字 ・ 読了時間 約2分
あらすじ(AIが作成しました)
夏が近づくある日、小学校二年生のうさぎさんは初めて一人で散歩に出る。背が低く視界が草に遮られる中、背後から近づく音に不安を覚え、恐ろしさのあまり走り出す。そんなうさぎさんを追いかけてくる毛だらけの大きな生き物。息を切らして倒れ込んだところに現れたのは、学校の同級生のおおかみさんだった。偶然の再会を経て、二人が仲の良い友達になっていく様子を描く物語である。
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うさぎさんが散歩してゐました。もうなつになりかけでしたから、きれいな花が咲いてゐました。そしていゝ匂ひがしてゐました。
一人で歩くのは、うさぎさんには、初めてです。なぜといつて、うさぎさんは小学校の二年生でしたから。一人だつたので、とてもこわかつたのでした。うさぎさんは大変背がひくいでせう。ですから、鼻の先に見えるものは、草と、葉ばかりでしたから、ずつと前や、うしろから、何が出てくるか、ちつともわかりません。
ところが、うしろのはうで、がさがさといふ音がしたのです。うさぎさんは胸の中がひつくりかへるほどびつくりしました。
がさがさいふ音が、とてもひどく、ちかくなりました。そして、うしろをふりむいてみましたら、毛だらけの、目が二つあつて、口の大きなものが、ちらりと見えました。
うさぎさんは、
「どうぞ、ごめんなさい。わたしはとてもよい子ですから。」と いはうとおもひましたけれど、声が出ませんでした。それで、どんどん逃げ出しました。
すると、うさぎさんのあとから、おほかみさんが一匹とび出して来て、うさぎさんをおつかけました。
うさぎさんは、どんどんかけました。おほかみさんもどんどんおつかけました。
うさぎさんは、おしまひにあしがうごかなくなつて、たほれました。おほかみさんが、うさぎさんをつかまへました。
「ぼくだよ。うさぎくん。」とおほかみさんがいひました。よく見ると、学校で同じ級のおほかみさんだつたのです。
うさぎさんは、どんなにうれしかつたでせう。それからのち二人は、とても仲のよいお友達になりました。
完