TRENDIA CLASSIC
うさぎさん と
おほかみさん
村山籌子
1 / 1
うさぎさんが散歩してゐました。もうなつになりかけでしたから、きれいな花が咲いてゐました。そしていゝ匂ひがしてゐました。
一人で歩くのは、うさぎさんには、初めてです。なぜといつて、うさぎさんは小学校の二年生でしたから。一人だつたので、とてもこわかつたのでした。うさぎさんは大変背がひくいでせう。ですから、鼻の先に見えるものは、草と、葉ばかりでしたから、ずつと前や、うしろから、何が出てくるか、ちつともわかりません。
ところが、うしろのはうで、がさがさといふ音がしたのです。うさぎさんは胸の中がひつくりかへるほどびつくりしました。
がさがさいふ音が、とてもひどく、ちかくなりました。そして、うしろをふりむいてみましたら、毛だらけの、目が二つあつて、口の大きなものが、ちらりと見えました。
うさぎさんは、
「どうぞ、ごめんなさい。わたしはとてもよい子ですから。」と いはうとおもひましたけれど、声が出ませんでした。それで、どんどん逃げ出しました。
すると、うさぎさんのあとから、おほかみさんが一匹とび出して来て、うさぎさんをおつかけました。
うさぎさんは、どんどんかけました。おほかみさんもどんどんおつかけました。
うさぎさんは、おしまひにあしがうごかなくなつて、たほれました。おほかみさんが、うさぎさんをつかまへました。
「ぼくだよ。うさぎくん。」とおほかみさんがいひました。よく見ると、学校で同じ級のおほかみさんだつたのです。
うさぎさんは、どんなにうれしかつたでせう。それからのち二人は、とても仲のよいお友達になりました。
村山籌子の他の作品
TRENDIA CLASSIC
みみず先生の歌
村山籌子
みみず先生の歌
村山籌子 ・ 約4分
TRENDIA CLASSIC
カハイイ 山羊
サン
村山籌子
カハイイ 山羊サン
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
ミミヅクサン
村山籌子
ミミヅクサン
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
お猫さん
村山籌子
お猫さん
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
〈あかい、やさ
しい はなもや
うが〉
村山籌子
〈あかい、やさしい はなもやうが〉
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
あひるさん と
つるさん
村山籌子
あひるさん と つるさん
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
アヒルサン ト
オネコサン
村山籌子
アヒルサン ト オネコサン
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
あひるさん と
にはとりさん
村山籌子
あひるさん と にはとりさん
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
あひるさん と
時計
村山籌子
あひるさん と 時計
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
あひるさん の
くつ
村山籌子
あひるさん の くつ
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
あひるさん の
かみのけ
村山籌子
あひるさん の かみのけ
村山籌子
TRENDIA CLASSIC
あめくん
村山籌子
あめくん
村山籌子