ひつじさんと あひるさん
本文約1,200字 ・ 読了時間 約3分
あらすじ(AIが作成しました)
洋服屋を営む羊の店へ、下校のたびに通いつめるあひる。忙しい作業の邪魔をするあひるに羊は無言を貫くが、度重なる悪戯に遂に激怒し、あひるを追い回す。恐怖で店に近づけなくなったあひるに対し、羊は寂しさを募らせる。ある日、羊はあひるへ贈り物を持って自宅を訪ね、ミシンの仕事を教えることを申し出る。二人の交流を通じて、あひるが立派な洋服屋へと成長していく姿を描く物語である。
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あひるさんのうちの きんじよに、ひつじのやうふくやさんがありました。あひるさんは、がくかうからかへると、まいにち、ひつじさんのおみせへいって、ひつじさんが、ミシンでやうふくをぬふのを、みてゐました。
ひつじさんは、あひるさんが、まいにちきてうるさいので、おしまひには、あひるさんが、はなしかけても、へんじをしなくなりました。
「をぢさん、このきれ、なんていふの。」ときいても、
「をぢさん、ぬひめがまがってるよ。」といっても、ひつじさんは、だまってミシンをかけてゐました。
あひるさんは、はらがたってたまりません。みちばたから、こいしをひろってきて、ミシンの上にそっとおきました。
ひつじさんは、あひるさんの方もみないで、そのこいしを、ぽんと、そとへすてました。
あひるさんはすぐ、木のはを、ひろってきて、ぬってゐるやうふくのうへへ、ばらまきました。ひつじさんはだまって、やうふくブラッシで、はらひおとしました。
あひるさんは、こんどは、木のきれをもってきて、ひつじさんのおひげや、せなかや、あしをつつきはじめました。
すると、みるみるうちに、ひつじさんのかほのいろがかはって、
「いたづらあひるめ、もうゆるさないぞ。」
といふと、ぬひかけのやうふくをはふりだして、あひるさんをおっかけてきました。
あひるさんは、どんにげました。そしてやっと、おうちへ、かけこみました。
「おかあさん、ぼく、いま、へんなひつじさんにおっかけられたの。そこで、つかまりさうになったの。」とあひるさんは、いきをきらしていひました。
「さうかい、よくきをつけないと、わるいやつがゐるから。」とおかあさんは、あたまをなでてくださいましたが、あひるさんのむねは、いつまでもどき/\してゐて、
「これおやつだからおあがり。」と、くださったおくわしも、のどにとほりませんでした。
やうふくやのひつじさんは、やっぱり、まいにち、ミシンをかけてゐましたが、もう、あひるさんはこなくなりました。しかし「やれ、やれ、せい/\した。」とおもったのは二三にちのあひだで、なんだかやっぱり、あひるさんがこないと、さびしくなってきました。