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TORENDIA

女の出る蚊帳

本文約300字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

古着屋で買った蚊帳を吊るすと、夜ごと同じ女の亡霊が枕元に現れる。買い手が次々に手放しては別の家へ渡っていく蚊帳の噂を、明治の新聞記事をもとに紹介する怪談。

田中貢太郎

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🎧 女の出る蚊帳 / 朗読音声: VOICEVOX:玄野武宏

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明治二年七月八日発行の明治新聞と云うのに、浜田藩の淀藤十郎と云うのが、古著屋からであろう、蚊帳を買って来て、それを釣って寝たところで、その夜の半夜頃、枕頭へ女の姿があらわれた。それは白地に覇王樹のような型を置いた浴衣を著て、手に団扇を持っていた。淀は気のせいだろうと思ってそのままにしていたところで、その翌晩もまたその翌晩もやはり女の姿があらわれるので、友人にその事を話すと、友人が其の蚊帳を持って往って釣った。と、友人の家でも同じような女の姿があらわれるので、蚊帳を買った家へ返しに往った。するとそこの主翁が、

「どうも不思議ですよ、どこへ売っても、五日とたたないで返して来るのですよ」

と云った。

完

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