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TORENDIA

反省の文学源氏物語

本文約8,000字 ・ 読了時間 約17分

あらすじ(AIが作成しました)

光源氏を主人公とする『源氏物語』は、平安朝の情熱が衰え始めた時代を背景に、神へ近づこうと努力する人間の姿を描く。度重なる失敗や葛藤の中で、自らを深く反省し向上していく光源氏の生涯を通じ、日本人の生き方の理想や深い反省の過程を綴る。作者は実在の藤原道長らをモデルに、複雑な人間関係や宮廷社会のしきたりを絡めながら、人間が苦難に耐え神に近い境地へ至る悲しさと精神的な成熟を浮き彫りにする文学作品である。

折口信夫

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源氏物語は、一口に言えば、光源氏を主人公として書かれた物語である。此光ると言うのは、我々の普通に考える様な名とは、少し違った意味を持っている。女の方に例を取って見ると、源氏の生母桐壺更衣の没後、父桐壺の帝の寵愛せられた藤壺ノ女御を、「かゞやく日の宮」と書いている。人間の容貌をほめる為に、ひかる・かがやくなど言う言葉を使ったので、良い意味のあだ名の様な名づけ方なのである。光君は桐壺帝の二番目の御子で、帝が次の天子の位に即けたい、と考えられた程可愛くお思いになっていたが、いろんな関係でそれが出来なかったので、臣下の位に下げ、源の姓を与えられた。併、これも後に源氏平氏と対称して考えられて来る、あの源氏と違った内容を持っている。此事については少し説明しなければならぬ。

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