本文へ移動
TORENDIA

はしがき

本文約320字 ・ 読了時間 約1分

あらすじ(AIが作成しました)

わが子を読者に見立てて書きはじめた少年向けの物語の由来を語り、姉妹篇「凧」に対して「春」と名づけた経緯を記す竹久夢二のはしがき。

竹久夢二

速度
🎧 はしがき / 朗読音声: VOICEVOX:春日部つむぎ

💰 この本を応援する(投げ銭)

1 / 1

少年達のため挿絵をかきながら、物語の方も自分でかいて見ようと思立って、その頃まだ私の手許から小学校へ通っていた子供をめやすにかいたのが巻頭の数篇です。中学へ通うようになった時、「誰がいつどこで何をした?」をかいて見せました。これはフィリップがお手本になったのですが、「都の眼」の留吉にしても「たどんの與太さん」の與太郎にしても、みんな私自身の少年の姿です。「日輪草」の熊さんも私の姿に違いありません。

あとの方のお話は、雑誌の挿絵にそえたもので、少年の頃見たり聞いたりした話を思出してかいたのです。

姉妹篇「凧」に対して「春」という一字を撰んだのです。「春」という字は音が朗かで字画が好もしいため、本の名にしたわけです。

(千九百二十六年十月)

完

竹久夢二の他の作品

同じジャンルの朗読つきの本